名古屋市某所にて孤独死のお部屋の丸ごと片付け、消臭作業

先日、名古屋にてアパートの一室で孤独死された方のお部屋の遺品整理と消臭作業を行いました。

お部屋の状態はご自身でゴミの管理などもできてなかったようで空き缶や洗剤の空の容器などが散乱しており特にお酒関係の瓶や缶が目立ちました。

このお部屋で最後を迎えたようですが、お酒などが原因での孤独死ではないか、色々とお悩み事などがあったのではないかと作業を進める中で色々な考えが出てきました。

散乱しているお部屋の中でも洗濯機は高年式でしたので買い取りさせていただきました。

家具的なものはあまりなく、冷蔵庫とテレビと洗濯機と最低限生活に必要な物しかない感じのお部屋でとにかく空きビン空き缶などがたくさん放置されていました。

ティッシュの箱も使い終わった後にゴミに出すこともなく積み上げられており、認知症の方のお部屋のような雰囲気がございました。

認知症になると他人から見ると明らかなゴミであっても、本人にとってはゴミだと判断することが難しくなることがあると言われております。

認知症に限らず、様々な精神疾患から来るゴミの貯めこみなどは孤独死の方の現場ではよく目にします。

このようなお部屋を見るたびに、地域の方とのつながりや対策方法がなにかあったのではないかなどと思うばかりです。

押入れの中にも相当量の空き瓶などがあり、エアコンも腐敗臭の匂いがついていると思われるので撤去いたしました。

畳も体液や匂いがついているので回収しましたが、畳を剝がしたところですが、体液が下の板まで染みていました。

これも外さないと匂いのもとになりますので、体液が染み込みした箇所はバールで剥がして撤去させていただきました。

死後かなりの日数が経過しており臭気が部屋中に付着しておりましたので、壁紙なども可能な限り剝がしました。

物件の家主様はそこまでの必要はないとのことでしたが、周辺住民の方の事を思うと匂いを極力抑えたいとの思いから薬剤の散布をさせていただきました。

本来であれば、オゾン脱臭機をかけてオゾンによる消臭も行い、原状回復をさせていただくのですが今のところお部屋を次に貸す予定がないとのことで今回はここまでとなります。

担当　黒谷